中村 成春 准教授 古今東西の建築文化を,材料施工,維持管理,保全,建築構成,らしさ(=アイデンティティー),文化価値から考える | ||
各地で根付いてきた文化は,生活のバックボーンになっており,それを支えてきた器が建物といえます。建物には,快適な居住性の他に,その地域をリードする先駆け的文化も併せ持ちます。また,街並みたたずまいは,街を構成する建物群や,街で暮らす人々の様子から,その地域のイメージを表すらしさが派生しています。その時々の街中や人々の様子自体がらしさの本質といえ,らしさは個性やアイデンティティと説明できます。たたずまいかららしさを感じることは,内面の個性の探求といえます。各地域の固有の文化を適切に評価し整理することから,これからの時代の建築を考えることに注力しています。 | ||
建物の耐用性や美観を良くする一つとして,建物をひび割れにくくする高性能コンクリート材料の開発実験。 | ||
ギリシア・アテネのパルテノン神殿の修復作業の現地調査2003.6.6~6.9 約80年前の修復時のRC組石混合造ハリボテ柱を,大理石柱に新造交換。ハリボテ柱の断面写真公開は本邦初。 | ||
マレーシア・ペナン島&クアラルンプールの街並みたたずまいの現地調査2005.10.21~10.28 多民族が暮らすマレーシアの建築文化の伝統と現代化の関係を,施工現場の特別見学も踏まえて調査。 | ||
スペイン・バルセロナのサグラダファミリア聖堂の建築見学実習中の特別見学2006.3.3~3.6 施工現場内部を特別見学し,2006年当時の最上階の仮設屋上まで登ったのは,部外者で世界初。 | ||
イラン・イスファハンのイマーム寺院のモザイクタイル技術の維持管理保全の現地調査2006.8.22~9.1 修復現場を特別見学し,現在,イラン人でも上れない尖塔に上って,本邦初のイマーム寺院全景写真。 | ||